建築工事で外構費用を抑える方法。

KNOWLEDGE

明けましておめでとうございます。

2022年は物価高騰により建築工事費用に限らず物価が大きく上昇した年となりました。

そんなこともありまして、だいぶ久々になってしまいましたが、本日は外構屋さん目線で考える建築工事で外構費用を抑える方法について書いて行こうと思います。

まず外構費用を抑える方法として何が必要で何が不必要なのかを考え削減をして行く事が必要となります。

必要なものをなくすのではなく間取りの取り方やゾーニングで改善されるポイントについて書いて行こうと思います。

これから建築される方、必見です。

目隠しフェンスを必要としないように窓を取る。

外構工事でよくご相談をいただくのが、境界に目隠しフェンスを設けたいといったご要望をいただきます。

道路面に大きな窓を取ってしまうと視線が気になり目隠しフェンスや境界を隔てるフェンスが欲しくなると思います。

実際室内からの視線を遮ろうとすると最低でも2m20㎝以上のフェンスが必要となる為、コストアップの原因となってしまいます。

そこで何か生活する上で必要な場所であれば良いのですが、特にお庭で何かしたい事がない限り大きな掃き出し窓は作らなくても良いように感じます。

また道路との境界を隔てる為に簡易的なフェンスを付けたいという方もいらっしゃいますが、写真のように緑化で魅せるようにしても良いかと思います。

個人的には安価な物(フェンス)で高価な物(外壁)を隠してしまうのはもったいないと感じてしまいます。

土留めによる構造物を少なくする。

高低差のあるお土地ですと擁壁による土留め工事が必要となります。

構造物を極力減らし、芝生などの緑化で土を止める方法があります。

お手入れは必要となりますが、柔らかい印象となり素敵な外構(お庭)となります。

階段の取り方、配置を考える。

配置計画をどうするかで、構造物が不必要となるケースがあります。

上のようなお土地で玄関を高低差のあるほうに持ってきてしまうと玄関まで上がる階段が必要となり階段を作る費用が追加されます。

高低差の高い位置に玄関を設ける事で余計な構造物を作らずに済ますことが出来ます。

これはお客様というより設計さんの腕の見せ所なのかなと思います。

タイルテラスを本体工事で行う。

これはメーカーによってNGな会社もあるとは思いますが、新築時の基礎工事と一緒に作ったほうが安価にタイルテラスを施工できることがあります。

もちろん大きさや形が適正かなどは考える必要はありますが、基礎着工時に同時施工が出来るとコストを抑えられる傾向があります。

ケースによってはタイルテラス施工の際に道路から生コンの打設が出来なくなってしまう事もある為、事前の確認が必要です。

境界見切りを作らない。

特殊なケースかもしれませんが、分譲造成の時に高低差の処理を擁壁ではなく法面処理することで工事予算を大きく下げる事が可能となります。

残土処理を少なくする。

物価高騰と同時に残土の処分費も大きく高騰してしまいました。

駐車場の掘削時にでる残土を庭に持っていき全体の高さを上げて残土処分費を抑えるなどの方法があります。

タイルテラスから庭まで出る際の高低差も軽減できるため庭との距離も近くなるというメリットもあります。

家づくりには色んな考え方があります。

いかがだったでしょうか。

ただ予算を削るのではなく、工夫次第でコストも抑えられて、素敵な外構やお庭を作る事も可能です。

建物が完成する前に色々と考えられる部分もあるかと思います。

静岡県東部で必要であれば木造鉄骨に限らず私たちが良いと思った設計士さんや営業さんをご紹介することも可能ですので、家づくりの事に関してもお気軽にご連絡いただければと思います。

皆様のより良い家づくりの参考になればと思います。

静岡県東部のガーデン&エクステリア設計、施工専門店

株式会社green feels

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